アルフィスタへの道（４） 反対勢力

思い出をありがとう

今日（日付的には昨日）は、爽やか～に晴れて気持ち良く、絶好のハーレー日和だった。
子供らを順番に乗せてチョイ乗りに出た。
メ～ッチャメチャ気分爽快だった。

さて・・・


（前回トピックからの続き）


仕事の忙しさが落ち着き、久々に土曜日が休めた日。
その日が初めてアルファロメオ屋さんに行った日だった。

「とーちゃん、どっか行きたーい」「どっか行きたーい」
「ん～、どこ行こうか？」
するとカミさん、「アルファロメオ？」
「おー、イイね、行ってみっか？」
前夜、そのうちアルファロメオ屋さんに行ってみようなどと話をしていたのだ。
すると息子、「アルファメロ？」
「違～う！ アルファロメオだ！」
そして娘、「アルファロメオってな～に？」
「カッチョイイ車だよ」

何しろまだまだ先の話の心積もりでいたため、子供らには何も話してなかった。


前にも書いたが、店ではお姉さんが色んなことして子供達と遊んでくれた。
風船、プラバン、そして、キャラクターのメモ帳をくれたり。

帰り際、お姉さんに手を振りつつ店の外の通りを駐車場へ歩きながら、息子は気持ちを昂ぶらせながら叫んだ。
「ここ、楽しい～～～～なぁ～っ！」

娘も心底楽しんだようだ。
だが、娘は流石に車のディーラーに来るということの意味を考えられる年頃だ。

「ねぇ、車、替えるの？」
「ん～～～、まぁ～、そういうことになるわな」
「アルファロメオって何人乗れるの？」
「5人乗りだ」
「嫌だーっ！ラフェスタがイイー！」

我が家の日産ラフェスタは7人乗りだ。
たま～に、お友達が一緒に乗ったり、ごくたま～に、じーちゃんばーちゃんと一緒に乗ったりする。
また、ネコキックさん夫妻とどこかへ行くって時に一緒に乗る場合もある。
娘はこういうのが楽しくてしょうがないのだ。
5人乗りでは、同乗の条件がかなり限られてしまう。


娘の希望を無碍にするのも気が引ける。
が、すでに大勢は決してしまっている。
まだ小4とは言え、家族の車の話は彼女にとっても重要な事なのだし、事前相談があって然るべきだったろう。
何しろ思いもよらぬ展開になっちまったもんでな。
ってことで、説得を試みた。

「斯く斯く然々でな、ウチの車の値段が云々・・・
この先何年も乗ってると別の車に買い換えるのも大変になるんだよ」
「アルファロメオじゃなくて日産の別の7人乗りにすればイイじゃん」
「う～ん・・・実用性重視から ”愉しみ”重視へのシフトみたいな・・・」（わかんねーだろーなぁ・・・）
息子が憎たらし気に口を挟む「アルファメロ買っちゃえばいーじゃん！」
すかさず娘「お前、うるさい！」と弟をど突く。
そして俺「アルファメロじゃなくてアルファロメオだぞ」
「とーちゃん、7人乗りにしてよ」
「う～ん・・・それは難しいなぁ。
たま～にお友達と一緒に乗れるのが楽しいのは解るけど、
そうじゃなきゃ困るって話じゃないしな」
「・・・いつ変わるの？車」
「今月末だ」
「そしたらラフェスタとお別れなんだね」
「うん。そうだ」
「・・・・」

う～ん・・・”説得”にはなってないが、、、自分の中で折り合えたかな？


自分の希望が容れられない無念さ、
お気に入りの車との別れ、、、
きっと娘は大人になってもこのことを覚えてるだろう。

人生ってのは儘ならないね。
そういうこともままあるものなのさ。

許せ娘よ。
いや、許さずとも良い。俺を責めるが良い。 俺は責めを甘んじて受けよう。

なんで今、アルファロメオなのか？
きっと、今が、”その時”だったのだよ。
色々な ”その時”ってのがあるのだ。人生には。


そしてラフェスタよ、数々の思い出をありがとう。
君のことは一生忘れない。


※「アルフィスタへの道」、今後は断続的になりますが納車まで続きます。