真夜中のブーツ磨き

そんな時こそブーツを磨け！

なかなかハーレーに乗れない。
出勤時と帰宅時は必ずガレージに立ち寄り、ハーレーを愛でる。

まだガレージの部材の匂いが強いが、ほのかにハーレーの香りも混ざって良い感じ。
そういや入庫の時は子供らが「あ！ハーレー屋さんの匂いだ！」と言っていた。
早くハーレーの匂いで満たしたいぜ。

さてと、今日はブーツの話でも書こうかなと。



ハーレーオーナーとなることを決意した時、準備の手始めとして、まずブーツを買った。

俺としてはごく普通のノリだったのだが、川上に妙にウケた。
うん、客観的に考えれば手始めにまずブーツってのは面白いかもしれないな。

昔はライディングブーツ履いてバイクに乗っていたが、ハーレーは違う。
と言っても普通のワークブーツなんだが。
（ウエスタンブーツかと思った人、ブブーっ！）

普通とは言え、由緒正しき、歴史あるメーカーのブーツなのだ。
ハーレー・ダビッドソン社設立の2年前、1905年にアメリカミシシッピ州で設立されて以来、アメリカの労働者の足元を支えてきた質実剛健ブーツメーカーなのだ。

値段的にバカ高い訳ではないが決して安くはない。
そこまで出すならもっと手頃な値段でそれなりに良い感じのブーツあるし・・・　だけど歴史や職人気質に裏打ちされるそのブーツの持つ深みにも憧れちゃう・・・
と、そんな訳でハーレーと同様、「いつか・・・」的なモノだった。
－ バカ高い高級ワークブーツメーカーも２社ほどあるのだが、俺の心の琴線を振るわせるには至らなかった －

だがしか～し！ハーレーだぞハーレー！
ハーレー乗るのに粗末なもの履けるかい！べらぼうめぇ！
ってなもんで長年の躊躇は一瞬にして雲散霧消、一路そのブーツを目指して都会の靴屋へ。
うん。ウチの方は田舎なもんで、売ってねえだす・・・

久々のワークブーツ。
しかもちょいと憧れ入ってたモノだっただけに、買って帰った時はそりゃ嬉しかった。

履き心地は・・・おっと、良いブーツっつっても最初っから良い履き心地を期待しちゃいけねえぜ。
履いて歩いて馴染んでから味が出るもんなんだぜ。
などと独りごちつつも足を入れてみると、思ったよりもまずまずの履き心地。
こりゃ馴染んでからが楽しみだ・・・

で、半年が過ぎた今、
俺の足に物凄～く馴染んでウルトラすこぶる良い感じ。
これまで履いてきたワークブーツの中では最高に良い。
変なごまかしがなく、真っ向から勝負掛けて来る。
「職人」を感じるし「歴史」を感じる。
まさにハーレーに相応しいブーツだと思える。

近頃仕事や何やら忙しく、ブーツを磨く暇もない。
いやいや！そんな時こそブーツを磨くのだ！

仕事から帰宅するやブーツ脱がず、そのまま手入れ。
ブラッシング、乾拭き、擦れには靴墨、全体にミンクオイルを馴染ませて、拭き上げる。
ちょっと手間を掛けるだけで凄く綺麗になるし、色艶に深みも出てくる。
何より気持ちが良いし、心が落ち着き、和む。（ミンクオイルの香りもステキ）
うん。ブーツを磨く暇も持てないほど忙しい時はブーツを磨くのが一番だ。


ガキの頃、奥さんが旦那の靴を磨くという光景をドラマや実生活でも良く目にした。
今の時代はどうなんだろうか？
俺的にはまったくあり得ない。
男は自分の靴くらい自分で磨くのだ！　（俺的にはね）