ハーレー連ねてうなぎ屋へ（前編）

ぅぅぅぉおおおりゃぁああああ！

昨日(4/29 日曜)の日記。

朝から雲ひとつ無い青空。　隣家の庭の木のには鶯。自慢の美声でやみくもに相方探しをしている。
絶好のハーレー日和だぜ。


今日はこのブログのコメンテーターでお馴染みの川上とハーレーでツルみ、それぞれのタンデムシートに一人ずつ乗せ、合計４人で旨いうなぎを食べに行く日だ。
「ハーレー見せびらかし会」ということだったのだが、日取りや段取りなどを相談しているうちに「旨いうなぎを食べる会」に趣旨が変わってしまったような、そんな感じ。

昼食を終え早めに出発の準備を始める。
午前中、ハーレーを裏のガレージから玄関前に回しておいたのだが、壁に寄せて停めたためサドルバッグに荷物を入れられない。
一旦ハーレーをバックさせてから切り返し、玄関正面に移動することに。
右手がカーポートになっているため、車の鼻先の位置だ。

「慣れて来た頃が一番危ない」と先週ブログに書いたばかりなのに、、、やってしまった！
我が家の玄関前は道路に向けて緩く下っている。
そこにハーレーを乗り入れるので、緩い上りだ。
エンジン掛けて運転して乗り入れれば問題はなかったのだが、少しの移動だったので押して取り回して入れることにした。
この判断が今となっては悔やまれる。

道路まで押してバックし、平坦な部分でハーレーを前へ押して勢いを付け、玄関へのアプローチを上る。
良い位置で前ブレーキ。あ！バランス崩してハーレー右側へ傾ぐ。
俺はハーレーの左側。
もうどうにも手の施しようがない。
「ガシ！」
ハーレーが車に倒れ込んだ。

「ノォオオオーーーー！！！」

車もハーレーもどっちも心配。あわわあわわ・・・
この時点で実はハーレーのブレーキレバーがボンネットに当たり、ハーレーは前ブレーキが掛かっている状態だった。
ここで冷静に判断・対処していれば二次災害は未然に防げたのだが・・・

あわわ・・・あわわ・・・どうしよう・・・　頭の中は完全無欠に恐慌状態だ。

何も考えず（というか考えられず）、右手を車のボンネットに当てて、絶対不可能な体勢でハーレーの引き起こしを試みる。
少し持ち上がったためブレーキが解除された。
緩い上り傾斜でブレーキが解除されれば・・・当然後ろに下がりますわな。
「うわっ！」　ズルズル・・・ギー　ボコッ！
慌てる俺をあざ笑うかの如くに広がるキズ・キズ・キズ！

「オーーー！ノォオオオオオオオ！！！」

「ハァ、ハァ・・・　冷静になれ、俺！ 冷静になるんだ！ 考えろ！」
『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスっぽく自分に言い聞かせる。
ここでようやくハーレーの右側に回り、ハンドルをしっかりホールドしてブレーキレバーを握り締めつつ、腰を車体に押し当てて引き起こしを図った。

「ぅぅぅぉおおおりゃぁああああ！」

左サイドからよりも右サイドからの引き起こしの方が難しい。が、なんとか立て直した。

0.25秒ほど、優先順位の決定に猛烈に悩むが、被害の大きそうな車の方を先にチェック。
ボンネットの鼻先、塗装完全剥離 5mm大３ヶ所と3mm大３箇所。25cm程に渡る擦れキズ。10cm程に渡る凹み。

あうう・・・うわわわ・・・・あわわわわ・・・・
「かあちゃ～ん！　かあちゃ～ん！すまん！」
俺の車ではなく家族の車なのでカミさんにも詫びを入れなければいけない。
カミさんびっくらこいて出てきた。
状況と事のあらましを説明。
「ごめんよ。修理は十万コースかな？」」
「まぁしょうがないよ。修理は車検の時で良いんじゃない。ハーレーは大丈夫？」
おぉ～スイートハート！

ハーレーをチェック。
ブレーキレバーの先端に擦れキズ。
タンクのエンブレム部分にも若干のキズ。凹みなし。　タンクそのものじゃなくてウルトララッキー！
他は・・・ないねぇ。
おぉ！超ウルトラスーパーハイパーブリリアントモンゴリアンラッキー！
（実は右前ウインカーが11時の方向を向いてしまっていたことには5時間後に気付く）

超微細コンパウンドでボンネットのキズを磨きまくったところ、擦れキズは消えた。
ハーレーのエンブレムもコンパウンドで磨いたところ、綺麗さっぱりキズは消えた。

車の凹みは痛い。
俺の心の凹み具合は車の凹みの二乗に比例するのだが、今回はハーレーが原因だけに、２６乗に比例している。


長々と書き過ぎて時間が来てしまった。（今日も仕事で、昼休みに書いている）
続きは後日の「後編」へ・・・