2006年11月3日金曜日

卒業検定

脳波スパーク!


とうとう卒業検定だ。
なんかちっとドキドキする。
ってことは邪心があるってことだ。
無心で・・・いられるかい! ハァハァ・・・
まぁとにかくベストは尽くせば結果がどうあれ・・・っつってもやっぱり・・・落ち着け、俺!


電車の中では検定のイメージトレーニング。
ライン取り、安全確認ポイントとタイミング、合図のタイミングなどの確認。
ああしてこうして・・・こうきてああきて・・・うん。
で?今どこだ?
「次は 恵比寿 恵比寿です」
わー!目黒過ぎちゃった!
ふっふっふ、こんなこともあろうかと、早めに家を出てるのさ。




検定を受ける教習生が集合する教室へ。
俺の他に3人居た。
その後1人加わり、合計5人。
内訳は、
大型自動二輪 男性2名
普通自動二輪MT 女性1名 男性1名
普通自動二輪AT 女性1名

大型自動二輪のもう一人は、#4の時の相方だった。

休日で5人というのは、かなり少ないらしい。
通常は大型と普通とで別検定官・別コースに分かれるのだが、少ないので全員一緒くたでやることに。

コース上の検定スタート地点にて、検定官が来るまでの間、教習生皆でしばし雑談。
良い雰囲気が出来てきた。
劇団ひとりと一緒じゃなくて良かったぁ~。




検定順、俺がトップ。
皆に見守られつつ検定開始。
乗車から発進までは流れるようにスムーズに。
が、走り出してしばらく、ミラーでの後方確認とウィンカーのタイミング、確認動作後の針路変更のリズムがグダグダに。
うっわー、思っている以上に緊張してるぞ、俺。
落ち着けー 落ち着け、俺!

走るにつれ落ち着きを取り戻し、
それでも油断してポカミスしないように張り詰めつつ、なんやかんやで無事に走り終える。

次は#4の時の相方。
「落ち着いて、頑張って」
「はい。行ってきます」

検定が終わった人は教室に戻って良いのだが、相方の走りを見たいので残ることに。
その間、他の教習生らと話も。
普通二輪の男性、おそらく二十歳くらい。 ストリートやんちゃ系。 ふてぶてしい面構え。
「バッチリだったじゃないすか」
「え?そう? いや、でも、確認とか合図とかのタイミングがグダグダになっちゃって・・・」
すると普通二輪MT の女性(20代前半と思われる)が、
「いや~、美しかったですよぉ。お手本の走りでした」
うら若き女性に「美しかったですよぉ」なんて言われて脳波がスパーク!
思わず最敬礼してしまった。
「は!ありがとうございますっ!」

相方、途中でコースを間違えるも、落ち着いてやり直し、つつがなく帰還。
「お疲れ様。 コースミスしたけど崩れなかったからOKだね」
「いや~、もう、どうでもいいやって気になっちゃいました」

以降も、なんとなくみんなして、「がんばって」と「お疲れさま」の声掛けが定着。


普通二輪検定は、HONDA CB400 の29番車が出てきた。
普通二輪MT教習生二人が嘆きの声を上げる。
どうも教習生の間で評判の悪い車らしいのだ。
男性の方は「まぁしょうがない・・・」って感じ。
女性の方はしゃがみこんで、「29番だけはやめて欲しかった・・・今日は落ちるかも・・・」
どうもクラッチのアタリが遠いらしく、女性には厳しいらしい。

男性、おおむねそつなく終了。
きっと合格でしょう。

女性の番になる。
あまりに悲嘆に暮れているので、皆で励まし、送り出す。
発進時、いきなりエンスト。 あらら~。 落ち着けー!大丈夫だ!ガンバレー。
その後はそこそこ良い感じで走れている。
坂道発進ポイントの向こう側に姿が隠れた。
・・・・・・・
「あれ? 来ませんねえ」
「ん? エンストこいちゃったのかな?」
「どうしたんでしょうねぇ?」
・・・・・・・
「おぉ、来た来た来た」

彼女が戻ってきた。
「お疲れ様。どうでした?」
「もー駄目ですー。 坂道発進でエンスト10回くらいしちゃいましたー」
「あららららら。そりゃ厳しいねぇ」

最後に普通二輪AT車の女性(二十歳前か?)
400CCのスクーターでコースを回り、問題なく帰還。
「あたし、何か抜かしてる気がするんですけどっ」
「抜かしてたら検定官にその場で言われるから大丈夫でしょ」
「あ・・・あたし、記憶が欠落してますー」
かなりの緊張状態だったようだ。




皆で教室に戻り待機。
一人ずつ呼ばれて、別の部屋で合否を言い渡されるのだ。

まずは俺。
「はい、
とても良かったですよ。
合格です。
おめでとう」
「ありがとうございます」

書類を渡され、会計課へ行くように言われる。
皆にサムアップ。
皆から祝福を受ける。
「じゃ、後で」

別の階の会計課で手続きをしていると、相方が来た。
「おぉ、おめでとう!」
普通二輪の兄ちゃんも来た。
「おめでとう!」
普通二輪MTの女性、書類を持たずに降りて来た。
「やっぱり駄目でしたー。キャンセル待ちして今日乗ります」
検定に落ちると、補習で1時限乗らなければ次の検定が受けられないのだ。
「あら、残念。次は頑張ってー」
普通二輪ATの女性、合格。
「おめでとう!」




さて、手続きは済んだものの、卒業証明書の発行まで2時間半ほど掛かるとのこと。
普通二輪の兄ちゃんは「じゃ、後ほど」と言い残し何処かへ。
ATの彼女は「私は一旦帰宅します」
俺と相方で、目黒駅近くのドトールへ行って時間を潰すことに。

ドトールに行くと、エンストの彼女が居た。
「あ!」
「あー!キャンセル待ち入れて、次の教習まで待機なんですぅ」
「ではお嬢さん、相席させていただいてよろしいですか?」(アホみたいにダンディな口調で)
「是非! お願いだから慰めてくださーい」
「おう、なんなら肩抱いてやるぜ」(アホみたいにワイルドな口調で)
「アハハハハ」

バイクという共通項があるため、話題には事欠かない。
3人してああだこうだと盛り上がる。
1時間ほどして、彼女がキャンセル待ちのため教習所へ。
「じゃあね。次は頑張ってね」
「はい。それじゃ」

15分ほどしたら戻ってきた。
「取れませんでしたー」

またひとしきりバイク話で花が咲く。
1時間後、再び彼女、教習所へ。
「取れると良いね。次の検定は受かるように祈ってるぜ」
「ありがとうございます。それじゃ」




それからしばらくして相方と教習所へ。
コースを見てみたら、エンストの彼女が教習を受けていた。
取れて良かったね。


めでたく卒業証明書発行。
再度教室へ行き、一人ずつ手渡される。
ATの彼女は別室らしく、野郎3人だけだが、授与時は残り二人で盛大なる拍手と祝福。
事務員、「今日はすばらしく盛り上がってますねぇ。人数が多い時でも拍手はまばらなんですけどね」

すべて終わり、解散。
「それじゃ、お疲れ様」
「お疲れ様でしたー」
「お疲れ様でしたー」

散々盛り上がっても、メルアドなどの交換は一切なし。
一期一会なこの感じ、結構好きだなぁ。 (車の免許の時もそうだった)

2 件のコメント:

  1. なにはともあれとにかく
    無事合格してよかったです
    おめでとうございます
    よかったですね、本当に。
    あとは、実車ハーレーが来るのを待つばかりですね!

    返信削除
  2. は!どうもありがとうございます!
    相当なレベルの心構えで臨んだのが奏効したんだと思うけど、それも川上の事前情報があったればこそです。
    感謝感謝。
    ハーレーが来る前にガレージをなんとかしなきゃいけないんだけど、、、
    刈り取った草木の始末の目処さえ立たない有様・・・

    ま、とりあえず明日は仕事休んで免許の交付を受けて来ます。

    返信削除

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