エキサイティ~ング!
いよいよ技能教習の第一時限だ。
19時からの教習なので18時過ぎに仕事を上がり、教習所へ。
ワクワク・・・
配車手続きの後、教習原簿を受け取り、二輪教習の控えへ。
ゼッケンを付ける。第一段階なので青ゼッケンだ。
適当にヘルメットを取り、臭いチェック。お、全然臭わな~い!
コース上の集合場所へ。
普通二輪教習は4人。
大型二輪教習は俺の他にもう一人。
緑ゼッケンだ。ってことは第二段階。
あごヒゲ生やしたノッポでふてぶてしい顔つきの兄ちゃんだ。
教官現る。
シティ・ボーイズのきたろうに似たおっちゃんだ。
「○○さん!」 緑ゼッケン兄ちゃんが呼ばれる。
「あなた、第一段階は青ゼッケンだよ。次から気を付けて」
「あ、はい!解りました!」
な~んだ。俺と一緒じゃん。
教官が居なくなったので、兄ちゃんに話しかける。
「今日、初めてですか?」
「ええ、そうなんです。」
「俺と一緒ですね」
「あぁ、そんなんですか!よろしくお願いします!」
「あ、こちらこそよろしく」
なんだか気の良い兄ちゃんだ。
なんと彼、2日前に普通二輪の免許を取ったばかりだと言う。
教官が戻ってきて教習開始。
「じゃ、取り回しから」
バイクを押して少し歩く。 流石に重い。が、3メートル押したら慣れた。
慣れればどってことない。
「はい、バイク倒して」
で、倒す。
「はい、引き起こして」
やり方の説明なし。
段取りは400CCと同じだ。要は支点・力点・作用点。
あらよっと。
思っていた以上にあっさり起こせた。
と、兄ちゃん見ると・・・ 四苦八苦してる・・・
あそっか。普通二輪じゃやらないのね。
教官の指示でなんとか起こす。
「はい、センタースタンド掛けて」
これも400CCとノリは違わない。やっぱり支点・力点・作用点だ。
あらよっと。 これまたあっさり過ぎるくらいあっさり。
と、兄ちゃん、、、おいおい、それはサイドスタンドじゃんか。
教官に言われ、センタースタンド掛けを始めるも・・・あらららら。
普通二輪じゃやらなかったの?
「じゃぁ、走るよ。ついてきて」
クラッチのアタリの確認もなしにいきなり発車。
12年ぶりのバイクなんだってばさ・・・ って、意外と身体は覚えてるものなのねぇ。
(正確には小脳が覚えているのだ)
いや~、しかし、やっぱ750CCは400CCとは全然違う!
パワーが違うし、重量感と安定感が比べ物にならない。 うっほ~~~い!
アクセルがかなりシビアで、最初のうちは若干ギクシャクしたものの、30メートル走ったら慣れた。
外周を何周か回ってから、二輪専用コーナーへ。
「2速でついてきて~」
専用コーナーの外周を数回回ってから8の字、スラローム、スラローム、8の字。
微妙なアクセルワークとリアブレーキで按配。
車体を押さえ込むのに力が要る。
8の字は視線が超重要だ。
スラロームは中型二輪の時とは訳が違う。 ぅお~~~!
リズムが掴める時は良いのだが、掴めないとギクシャクする。
教官は片手で指示を出しながら各コースを回っていく。やっぱスゲーなぁ。
あらら? 兄ちゃん、周回遅れ。 ガンバレー。
「はい、じゃぁ、1速で行くよ~」
一本橋。 まだ最初なので時間制限はない。
1回目、かなりぐらつくも、なんとか通過。
2回目、そこそこ安定。
3回目、なるべくゆっくり行ってやろうなんつう余裕が出てくる。
4回目、これ、結構行けるかも・・・なんて油断したとたんに落っこちた。
次に波状路。
立ち姿勢でニーグリップしてガタガタ道を通過する。
アクセル、クラッチ、リアブレーキのアンサンブルと脚でショックを緩和するのがミソ。
1速だけで半クラ使いながら、各所を回る練習。
つまり半クラに慣れる練習なのね、これ・・・
クラッチが油圧クラッチなので重い。疲れる・・・
ちょっとズルしてクラッチ離して走ったら、速攻怒られた。
スゲーなぁ。見てるんだなぁ。
その後、2速1速使い分けて、各所を回る。
途中から、半クラ使った、超小回りも入る。
いや~、どれもこれも面白い!楽しい!
アドレナリンとドーパーミンとベータエンドルフィンとコルチコトロピンがドロドロ出てくる。
ヒャ~~~ッヒャッヒャッヒャッヒャ~~~!
専用コーナーを出て通常コースへ。
上り坂の中腹で停車。
坂道発進。
えぇ?兄ちゃん、エンストって・・・
クランク、S字、加速&急減速、坂道発進・・・
50分の教習は、あっという間だった。
終わったとたん、疲れがどっと出た。
余計な力も入っちゃってるんだろうし、何しろクラッチ握ってた左手が・・・ヘロヘロだ。
ヘルメットを脱ぎつつ、思わず口に出た。
「いや~、やっぱ全然違うなぁ~」
兄ちゃん、「全然違いますね~!僕、全然駄目でしたよ~」
「慣れることだよねぇ、慣れればねぇ」
「そうっすねー」
「それじゃ、お疲れ様!」
「お疲れ様っしたー!」
「頑張ろうね」
「うぃ~~~~っす!」
気の良い兄ちゃんだった。
とにかく楽しくエキサイティングなひと時だった・・・。
だが、俺は奴らの手口は解っているのだ。
そのうち、やいのやいのと細かい事を言い出すのだ。
お前は無価値な人間なのだと言わんばかりの勢いで罵り出すのだ。
な~んちって、そりゃウソだけど、
ま、楽しめるうちは存分に楽しんでおこう。
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